今年のオータムアートは、美術館で楽器を作ります。
竹と木で、サウンドオブジェと民族楽器を作ります。
講師は和光大学講師(技術文化史等)の関根秀樹先生。
海外のさまざまな民族楽器を紹介します。
実際に触って音を出してみます。
まずはフィリピン北部の竹楽器、トンガトンを作ります。
竹を切って、固い床に落とすと、音が出ます。竹筒の長さや太さで音が変わります。
今日は鳥笛を作ります。材料の竹を切り出します。
笛の穴をあける一面を平らに削り落とします。
落とした面に穴を空けて、吹き口を合わせます。
吹き口の仕上げと、穴の位置を丁寧に調整します。
江戸時代の福島県いわきなどで使われた竹ボラ。大きな音が出ますが、音を出すにはちょっとしたコツが必要です。
作った楽器で音を出してみます。おお、元気なカッコーですね。
1日目は打楽器トンガトンやムンガル以外に、竹ボラ、カッコウ笛、ウグイス笛、かっぽの笛などができました。
2日目はうなり木とスピリッツキャッチャーを作ります。
木を組んでゴムを張って、平ゴムが風を受けて振動する不思議な和音を楽しみます。
音の原理をふまえて、まずは本体の形を考えます。
ノコギリで大まかな形に切り出します。
細かいところはナイフやヤスリを使って仕上げます。
大きな缶に弓がついたのは古代~近代の呪術的音具「あずさ弓」。
スタッフも一緒に考えます。
いろいろな形のうなり木ができました。
試演奏中。もっとおもしろい音にするにはどうしたらいいかな。
先生が丁寧にコツを教えます。
左側のゴムのねじれを取ると、4つの音の和音が出るようになります。
2日間で、いろいろな音が出る、たくさんの種類の楽器を作りました。
作った楽器を屋外に持ち出してセッションしましょう。
トンガトンの音が響きます。
ビーチサンダルでたたくパプアニューギニアのムンガル。倍音を含んだ不思議な重低音が響きます。
小さなお友だちも飛び入り参加しました。
青くて高い空に、音が吸い込まれていくようです。
セッション後、ワークショップ室で、2日間を振り返ります。